神奈川県在住、38歳の男性の方からのご依頼。
ここ半年くらい前から、自宅のポストに怪文書の投函があり、最近となっては、自宅玄関前に犬の糞や自家用車に傷をつけられるなどの嫌がらせや、イタズラをされることが増えた。
警察へ相談したところ、自宅周辺のパトロールを強化してもらうことになり、しばらくは落ち着いたかに思えた。
しかし、今年に入ってから、たびたび、自宅へのごみの投げ入れや、近所へ誹謗中傷のビラが貼られるなど、事態は全く終息せずに、悪化しているとのこと。
再度、警察に相談に行っても、結局、事件としては扱ってもらえず、パトロールを強化するとの返答であった。
事態がエスカレートしてきていることもあり、妻や子ども達に、何か身体的な被害を被るようなことがあっては取り返しのつかないことになると判断され、弊社へ相談に来られた。
依頼者としては、怪文書や嫌がらせの手紙の犯人を突き止め、問題を解決したいとのこと。
心当たりのある人物が数人いるので、まずはその人物の触ったものとして、年賀状や暑中見舞いのハガキと、誹謗中傷の書かれたビラ、嫌がらせの手紙からの指紋を検出することとなった。
ポストに投函された嫌がらせの手紙と、誹謗中傷が書かれたビラを数枚回収し、指紋検出を行ったところ、同じ人物のものと思われるいくつかの指紋を採取することに成功。
この指紋は、まさに怪文書・誹謗中傷や嫌がらせの手紙を送ってきた犯人のものであると推測。
その後、依頼者には、犯人かもしれないと思い当たる人物を数名ピックアップをお願いした。
これら人物から送られてきた、数年前に届いた年賀状、暑中見舞いのハガキを依頼者は大切に保管しており、そこから検出できた指紋との照合作業に移行することに。
※保存状況にも左右されますが、紙類は残留期間が長く、何十年でも指紋が消えずに検出可能というケースがあります。
思い当たる人物からのハガキから指紋を採取し、照合を行った結果、誹謗中傷のビラと合致する指紋が出てきた。
それは、依頼者が最も怪しいと予想していた人物で、依頼者が独身時代に付き合っていたという、元部下の女性のものであった。
可能であれば、自宅の敷地に出入している証拠を取り、刑事事件として訴えたいとの要望。
そこで、依頼者としては、住居侵入や、器物破損等の犯行の証拠だけでは不十分と考え、被疑者女性の素行調査の実施も希望された。
素行調査開始から2週間目にして、誹謗中傷のビラの張り紙、嫌がらせの手紙の投函、依頼者自宅敷地内への進入、これらの犯行現場の撮影に成功した。
このケースでは、指紋鑑定で犯人を特定し、素行調査で犯行現場の証拠を押さえることができた成功例である。
事件が解決したことにより、依頼者家族の日常に平和が訪れたのはいうまでもない。
この結果は、依頼者の執念と努力によるものであるといっても過言ではないだろう。
【参考情報】
怪文書、嫌がらせ、誹謗中傷の被害対策/犯人を特定する!
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【参考サイト】
大手有名探偵社レポート|大手を中心に探偵社を訪問取材して紹介しているサイト
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