指紋鑑定や指紋採取をご依頼いただく際には、ある程度の準備が必要となり、手順を踏まなければなりません。
ここでは、指紋鑑定や指紋採取までの一連の流れ、
無料相談→ご依頼→指紋の検出と採取→照合、指紋鑑定→ご報告までを解説いたします。
あわせて注意点もご覧いただければ、依頼までがスムーズに進行いたします。
「目次」
・指紋の検出に適しているもの
・指紋の検出にあまり適していないもの
お電話やメールにて、ご要望とされる依頼内容をお伝えください。
もちろん、相談は無料です。
その際、案件内容の詳細や、現在お手元にある資料の状態などをうかがいます。
さらに、
・どのような資料がどのくらいあれば、より精度の高い指紋の検出や鑑定が実施できるか、
・どれくらいの期間がかかるか、などを説明させていただきます。
指紋鑑定や採取が可能である場合は、お見積もりを提示いたします。
※検体の状態によっては、事前に郵送あるいはお持ち込みいただき、拝見させていただいてからのお見積もりとなることもありますので、ご了承ください。
指紋を検出する資料の準備をお願いいたします。
この時の注意点は以下になります。
・検体は、素手で触らず、手袋をして取り扱ってください
・表面が擦れないように、ジップロックなどのビニールに入れて保管してください
・ティシュペーパーや布どで保護すると、指紋の検出率が下がってしまいますので、控えてください
指紋鑑定の依頼をご希望の方は、検体と比較するための対照資料が必要になります。
対照資料があれば、検体と同様に準備をお願いいたします。
※郵送やお持ち込みできない大きなものや、特定の場所からの指紋採取が必要な場合には、検出人を現場派遣させていただきますので、ご相談ください。
・コピー用紙、紙幣、封筒などの紙類
・コップなどのガラス製品
・表面に凸凹のない金属、プラスチック製品
・和紙や半紙等、表面がざらざらしている紙類
・革製品
・毛糸、目地の粗い布製品、洋服
・極端に接触面積の小さいもの
・日常的に接触人物が多いもの
関係者へ協力いただき、協力者指紋を任意採取できる場合には、その準備もお願いいたします。
これは、鑑定資料に触れた、しかし、「対象者ではない人を除外するため」に使われることが多くあります。
弊社では、指紋を押印するための「専用のスタンプ台」の貸出しと、専用用紙の送付が可能ですので、必要であればお申し出ください。
指紋採取するものや、準備できた対照資料を弊社までお持ち込みいただくか、郵送してください。
郵送であれば、レターパックや宅急便など「追跡可能」な配送方法でお願いいたします。
※郵送やお持ち込みできない大きなものや、特定の場所からの指紋採取が必要な場合には、検出人を現場派遣させていただきますので、ご相談ください。
資料が弊社に届き次第、内容確認の連絡をいたします。
その後、鑑定可能な指紋が検出できるかどうか精査していきます。
遺留指紋の検出を行い、指紋が採取されると、付着箇所などを撮影・記録した上で、ようやく照合・鑑定作業となります。
【参考情報】
指紋を採取する方法|指紋採取できるものとできないもの
採取できた指紋の個数ならびに、照合結果を中間報告させていただきます。
この時に、必要に応じて追加資料の提出をお願いすることがございます。
その際、さらに検出や照合していかなくてはならないこともありますので、指紋鑑定にお時間をいただくことがありますことをご了承ください。
【参考情報】
指紋を照合する方法|検出、採取した指紋の照合方法
結論を書面化し、指紋鑑定書として提出いたします。
特に、目的に合った結論が出た場合には、指紋の画像を用いて図解でわかりやすく、詳細に解説します。
指紋鑑定の鑑定書には、通常、下記のような項目が記載されます。
・実施日
・依頼人の身元
・指紋鑑定の目的
・対照物、指紋の出所
・使用した使用した機器、薬品類
・指紋鑑定に用いた方法
・結論
・検出状況と遺留指紋について
・結論に至る経緯の詳細説明(判断理由の根拠、説明)
・鑑定士の経歴
指紋鑑定の依頼に関するご不明点、質問事項などございましたら、お問い合わせください。
【参考情報】
指紋鑑定のご報告|鑑定書の種類と鑑定人について
指紋は証拠になる?
指紋鑑定の依頼をすべきかどうか迷っている方へ
鑑定結果におけるお取り扱いについて
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